
HDD・SSD破壊機とは、パソコンやサーバーの廃棄・リース返却時に、内部ストレージ(磁気プラッタやNAND型フラッシュメモリチップ)を物理的に加圧・穿孔・破断し、データを100%復元不可能な状態にする専用装置です。
総務省ガイドラインやITAD(IT資産適正処理)基準に準拠し、ソフトウェア消去や磁気消去では防ぎきれない情報漏洩リスクを根本から遮断します。
■ 本記事の要点
- 復元リスクゼロの消去手段: 磁気消去やソフト消去が効かないSSD・故障ドライブも物理破壊なら100%復旧不可。
- HDDとSSDの決定的な違い: HDDは磁気プラッタの穿孔・圧潰、SSDは波型ブレードによるNANDチップ自体の破断が必須。
- 公的基準への準拠: NIST SP 800-88 Rev.1 および 総務省セキュリティガイドラインの物理破壊要件を満たす仕様。
- 2つの解決策: 社内処理施設向け「機器導入(デモ機貸出可)」と、全国対応「出張・郵送破壊代行サービス」。
なぜPC・サーバー廃棄に「HDD・SSD物理破壊」が必要なのか?
企業や官公庁におけるDX推進・PC更新に伴い、廃棄・リース返却時の「機密情報・個人情報の漏洩対策」は最重
要課題です。通常のOS初期化やクイックフォーマットだけでは、市販の復旧ソフトでも容易にデータが復元され
てしまいます。
データ消去方式の徹底比較
| 消去方式 | HDD対応 | SSD対応 | 通電不能・故障品 | 特徴と注意点 |
| ソフトウェア消去 (上書き消去) | ◯ 可能 | △ 一部領域不可 | ✕ 消去不可 | 再利用可能だが大容量化に伴い処理時間が膨大。故障メディアには実行できない。 |
| 磁気消去 (消磁・デガウザー) | ◎ 強力消去 | ✕ 効果なし | ◯ 可能 | 磁気記録のHDDには一瞬で効果を発揮するが、半導体メモリ(SSD/USB)には一切無効。 |
| 物理破壊 (穿孔・チップ破断) | ◎ 完全復旧不可 | ◎ 完全復旧不可 | ◯ 即時処理 | 目視で破壊を確認可能。故障品・SSD・M.2も即座に物理的復旧不能へ追い込む。 |
記録媒体別に異なる破壊基準(NIST SP 800-88 / 総務省準拠)
「総務省 地方公共団体情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」では、媒体ごとの特性に応じた物理破壊が規定されています。
HDD(ハードディスク)の破壊基準
磁気プラッタ穿孔・筐体圧潰
磁気プラッタの穿孔・変形 HDDは内部の磁気ディスク(プラッタ)にデータを記録しています。4本のピン等でプラッタごとアルミダイキャスト筐体を貫通(穿孔)またはV字に変形・圧潰させることで、ヘッドの追従およびプラッタ回転を永久に不可能にし、読み取りを完全に遮断します。
SSD・フラッシュメモリの破壊基準
NANDチップ自体の直接破断・粉砕
メモリチップ・基板の破断 SSD、M.2 SSD、USBメモリ、SDカード等は「NANDフラッシュメモリチップ」に直接データが記録されています。一部に穴を開けるだけでは、無傷のチップからデータが抽出される恐れがあります。そのため、特殊な波型ブレード(5mmピッチ等)でメモリチップそのものを粉砕・切断・破断する構造が必須です。
破壊後の「実物ビフォーアフター写真」
「穿孔されたHDD」「チップが破断されたSSD」実際の破壊後写真・断面写真です。
目視でもしっかりと破壊状況が確認でき、安心して使用できます。



破壊後の処理について
物理破壊を行った後のHDD・SSD・フラッシュメモリの残骸(金属くず・電子基板・プラスチック片)は、事業活動に伴って生じた場合は「産業廃棄物」として適正に処理・リサイクルする必要があります。
破壊されたストレージ残骸は、主に以下の産業廃棄物品目の混合物(または有価物)として扱われます。
- 金属くず: HDDのアルミダイキャスト筐体、プラッタ(アルミ/ガラス系)、ネジ、SSDの金属ケース
- 廃プラスチック類: 基板樹脂、コネクタ部、プラスチックケース、USB外装
- ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず: 一部HDDのガラスプラッタ、セラミック系電子部品
【徹底比較】おすすめ業務用HDD・SSD物理破壊装置スペック比較
オフィスプロMAYUでは、現場の処理規模や運用形態に合わせて最適なストレージ破壊機を取り揃えています。
全機種、油圧式による静音・強力破断設計です。
| モデル名 | 駆動方式 / 加圧 | 対応メディア | 本体重量 | 推奨利用シーン |
| 電動ストレージパンチャー STPN-30 | 電動油圧式 最大12トン | 3.5/2.5 HDD, SSD, M.2 SSD, USB, 光ディスク | 約18 kg | 社内集中処理施設、サーバールーム、大量定期廃棄 |
| 手動ストレージパンチャー HDPN-04A | 手動油圧式 最大6トン | 3.5/2.5 HDD, SSD, M.2 SSD, USB, SD | 約12 kg | 電源不要、現場持ち出し、オフライン倉庫、オンサイト |
| 手動フラッシュバーガー FLPN-01 | 手動油圧式 SSD専用設計 | 2.5 SSD, M.2 SSD, USBメモリ, SDカード | 約5 kg | SSD専門処理、デスクサイド設置、超小型ポータブル |
電動式ストレージパンチャー STPN-30【大量処理・高効率モデル】
最大12トンの電動油圧により、スイッチ一つでHDD・SSDを数秒で強力破壊するフラッグシップモデル。
破壊方式:電動油圧式(最大12トン加圧)
対応メディア:3.5/2.5インチHDD、SSD、M.2 SSD、USBメモリ、SDカード、光ディスク
特徴:工具不要のワンタッチツール交換。サーバー室や社内処理ルームでの大量一括破棄に最適。

手動式ストレージパンチャー HDPN-04A【現場持ち出し・万能モデル】
完全電源不要で最大6トンの加圧力を誇る、世界初のツール換装式・手動油圧破壊機。
破壊方式:手動油圧式(最大6トン加圧・レバー操作)
対応メディア:3.5/2.5インチHDD、マウンター付きサーバーHDD、SSD、M.2、各種フラッシュメモリ
特徴:重量約12kgの可搬筐体。電源のない倉庫、サーバールーム、出張オンサイト破壊作業に最適。

手動式フラッシュバーガー FLPN-01【SSD・小型メディア専用モデル】
半導体ストレージ(SSD/USB/SD)の確実な破断に特化した、超小型ポータブル破壊機。
破壊方式:手動加圧式(波型高硬度ブレード)
対応メディア:2.5インチSSD、M.2 SSD、USBメモリ、SD/microSDカード、CFカード
特徴:卓上に置けるコンパクトサイズ(約5.1kg)。PCのSSD換装や日常的なUSB・SD廃棄を自社内で手軽に完結。

HDD・SSD破壊機を導入する企業の4大メリット
情報漏洩リスクの完全遮断(復元不可)
物理的にチップやプラッタを破断するため、高度なフォレンジック技術でも復元は不可能です。
運搬リスクゼロ(オンサイト処理)
外部業者への運搬中に発生する盗難・紛失・不正転売リスクを完全に排除し、社内完結で処理できます。
総務省ガイドライン・ITAD基準に完全適合
目視確認可能な破壊痕を残せるため、内部監査やセキュリティ監査に強固に対応します。
処理スピードの向上とコスト削減
データ消去ソフトのような長時間の待機が不要。マウンター付きHDDもそのまま1台数十秒で破砕可能です。
自治体・企業に求められる記録媒体廃棄の新基準とは?

総務省が定める「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」では、マイナンバー関連データや個人情報、機密性の高い行政情報を含む記録媒体(HDD・SSD・USBメモリ等)を廃棄する際、「データが復元できない状態まで確実に消去する、または物理的に破壊すること」が厳格に義務付けられています。外部委託による運搬時の紛失・盗難リスクを排除するため、現在は庁内・自社内で作業を完結させる「オンサイト(現地)物理破壊」が強く推奨されています。
1. 総務省ガイドラインが求める「記録媒体廃棄」の基準
自治体や官公庁、公共性の高い企業では、ハードディスク(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)などの機器を更新・廃棄する際、極めて高度なセキュリティ基準が求められます。
なぜ「復元不能な完全消去・物理破壊」が必須なのか?
- 重大な社会的影響の防止: 行政データや住民の個人情報が流出した場合、行政サービスの停止や多大な損害賠償、社会的信用の失墜につながります。
- 通常の初期化・消去の限界: OS標準のフォーマットや簡易的な初期化では、専用の復旧ソフトウェアによってデータが復元される危険性が残ります。
- 客観的な証跡(証明書)の必要性: 単に「廃棄した」というだけでなく、監査に耐えうる「復元不可能な状態にした客観的な証明(写真付き破壊証明書など)」の保管が求められます。
2. 外部委託による廃棄処理が抱える「4大リスク」
従来行われていた「専門業者に機器を引き渡し、回収先の工場で破砕・消去してもらう運用」には、ガイドラインでも注意喚起されている通り、複数のセキュリティリスクが存在します。
- 運搬中の紛失・盗難リスク 庁舎やオフィスから処理工場へ輸送するトラックの事故、積み降ろし時の置き忘れ、第三者による盗難リスクはゼロにできません。
- 委託先・作業員による不正持ち出し 転売や不正利用を目的に、内部作業員によってストレージが不正に持ち出される事例が過去にも発生しています。
- 廃棄プロセスの不透明性(証跡不足) 密室での処理工程を自社職員が直接確認できない場合、本当にすべての媒体が確実に破壊されたかを完全に検証することは困難です。
- 監査対応・管理負荷の増大 委託先選定の審査、作業立ち会い、契約書の管理など、外部委託に伴うガバナンス維持のコストが増大します。
3. リスクをゼロにする「庁内・オンサイト物理破壊」の優位性
外部持ち出しリスクを根本から排除する解決策として、機器を庁舎やオフィスから一歩も外に出さず、管理者の目の前で破砕する「オンサイト(現地)物理破壊方式」がスタンダードになりつつあります。
物理破壊受託サービスをご希望の方へ:
破壊装置の購入ではなく、郵送・持ち込みまたは現地出張によるデータ物理破壊代行作業(オンサイト作業は東京からの出張作業となります・破壊証明書発行対応)をご希望の場合は、
HDD/SSD物理破壊サービス専用ページ
をご覧ください。

オンサイト処理の主なメリット
- 運搬リスクが完全にゼロ: 庁外・社外へ持ち出す前に破壊を完了させるため、輸送事故や紛失のリスクが構造的に発生しません。
- 目視で確認できる破壊痕: 物理破壊機(ストレージパンチャー等)を用いることで、HDDのプラッタ貫通やSSDのフラッシュチップ破断を目視で即座に確認できます。
- 短時間・低コストでの処理: ソフトウェア消去のような長時間の通電待機が不要で、故障して動かない媒体も1台数十秒で確実に処分できます。
4. 媒体別の適切な物理破壊アプローチ
記録媒体の構造によって、適切な物理破壊の手法は異なります。
- HDD(ハードディスクドライブ)
- 構造:内部の磁気ディスク(プラッタ)にデータを記録
- 破壊方法:強力な加圧により、アルミダイキャストごとプラッタを穿孔(穴あけ)・圧潰(変形)させ、回転・読み取りを永久に不可能にします。
- SSD・フラッシュメモリ(M.2 / USB / SDカード)
- 構造:基板上の微細なNANDフラッシュメモリチップにデータを記録
- 破壊方法:部分的な穴あけではチップが無傷で残る可能性があるため、専用の波型ブレード等を用いてメモリチップそのものを破断・粉砕します。
よくある質問(FAQ)
- 手動式破壊機でもSSDやHDDを完全に破壊できますか?
-
はい、可能です。油圧機構により手動レバー操作で最大6トンの圧力をかけるため、HDDのプラッタ貫通やSSD基板のチップ破断まで確実に復元不能な状態へ追い込みます。
- 破壊証明書や廃棄ログの作成は可能ですか?
-
破壊後のディスクは明確な穿孔・破断痕が残るため、シリアル番号とともに写真撮影することで、公的機関・監査法人へ提出する写真付き物理破壊証明書の作成が容易です。
- デモ機の貸出やオンサイト作業代行は依頼できますか?
-
はい。装置導入前の実機テスト・無料デモ機貸出や、専門スタッフによる出張物理破壊代行サービス(写真付き証明書発行対応)も承っております。
- 総務省ガイドラインに準拠するには、どのような機器を選べばよいですか?
-
HDDの磁気プラッタを確実に変形・穿孔できる機能、またはSSDのフラッシュメモリチップを直接破断できる専用の物理破壊装置(手動式・電動式ストレージパンチャーなど)の導入が適しています。
- 外部委託を行う場合、どのような運用が安全ですか?
-
媒体を外部へ持ち出させるのではなく、専門スタッフが庁内・社内へ破壊機を持ち込んでその場で破砕作業を行う「出張オンサイト破壊サービス」を利用することで、セキュリティ基準を維持できます。
【お問い合わせ・ご案内】
自社のセキュリティ要件に合わせた機種選定、サーバーマウンター対応状況のご確認、官公庁・法人向け仕様書・見積書作成など、お気軽にご相談ください。
製品仕様、価格、デモ機貸出、出張代行ご依頼など、お気軽にお問い合わせください。
「自社のサーバー用マウンターに対応しているか」「操作感や破壊後の状態を確認したい」といったご要望にお応えし、無料デモ機の貸出を実施しております。
自治体・官公庁・法人様向けのお見積り・仕様書作成も即日対応可能です。まずはお気軽にご相談ください。
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